ちょっと前になりますが、「エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢 ~渡米・面接・転職・キャリアアップ・レイオフ対策までの実践ガイド」を読みました。

Rebuild.fmを聴いて知ったのですが、ソフトウェアエンジニアとして、やっぱり少しは海外で働いてみたいという気持ちはあるので読んでみました。

Kindleで読んだので本の厚さとかは分からないんですが、さらっと読める感じです。

年齢での差別は禁止

読んでいて個人的にとても良いな〜と思ったのは”年齢での差別が禁止されている”ということです。禁止されているとは言え、やはり年が上になると最新の技術のキャッチアップするのが難しくなるようです。

それでも、今年WWDCに参加した時に現地で働く日本人エンジニアの方とお話ししたのですが、その方がとても柔和というかリラックスしているというか肩肘張らないというか、とにかくアメリカでの生活が楽しそうな印象を受けました。

その方はもう20年以上アメリカで働いているらしいのですが、日本でも働いていた時のことを聞いていると、「あ〜日本でずっと暮らしていたら今とはちょっと違った感じになっていたかも」なんてことを感じました。

僕はもうすぐ30歳になるのですが、まだエンジニアとしてのキャリアは1年半です。35歳限界説?でしたっけ?を考えると、エンジニア生命はあと5年と非常に短くなってしまいます。

いまやっていることは楽しいし、これから知識が増えていくことでできることの幅が広がると考えると、たった5年で限界なんて言われるのはちょっと嫌だな〜と思います。

もちろん、自分がコードを書き続けたければ、それが叶うように勉強し続けることが大事なんだろうなと思ってはいます。

英語?

僕も英語はほとんどしゃべれないに等しいのですが、海外に行ったらなんとなくの英語でもなんとかなるので行ったら慣れるんじゃないかな〜と思っています(ちょっとなめすぎかもしれないけど)。

ただ本の中でも、「アメリカに渡ってしまったほうが上達が速くなります。」と書かれていて、確かに必要に迫られなければやらないでしょうし、ソフトウェアエンジニアが本当に働きたいのであれば、話す英語よりもGitHubとかのOSSでの活動を広げて、英語はそういった活動をしながら上達させていくのが良いのかな?と思っています。

本の中でも、

エンジニアの英語上達の近道は「英語の勉強」をするのではなく、「エンジニアとして自分が普段していることの一部を英語で置き換えてしまう」ことではないでしょうか

と書かれていました。

ただ、やはり「英語が下手」なことが相手に与える印象は大きいらしく、

周りからの評価は日本にいた時より低くなるだろう

とも書かれていました。

2010年にシリコンバレーは半数以上がアジア人になったらしいのですが、おそらくそれでもしっかりと自分の意図を伝えられる程度の英語力は必要になるのだと思います。

確かにコミュニケーションで使用できる単語も限られてくるわけで、ベーシックな単語でゆっくりと話さなければならず、部分的にしか理解してもらえない可能性が高いのであれば、そうなってしまうことも致し方ないのではないかと思います。

英語のインプット/アウトプットを増やすための手段として、発表用の資料を英語で作成したり、コミットメッセージは英語で書くようにするとかした方が良いのかもしれませんね。

At-will employment

“At-will employment”というのは、「被雇用者はいつでも辞められるし雇用者はいつでもクビにできる、しかも理由なしに」というアメリカの制度らしいです。

本の中で、シリコンバレーはメジャーリーグのようなもので、シリコンバレーの会社に入ったらシリコンバレーというリーグに所属してFAになったり弱小から強豪に移籍したり、その逆もある、みたいな表現がとても面白いと思いました。

同様に年齢が上がって実力を維持できなくなると、戦力外通行=クビが待っているそうです。

解雇にも2種類あって、”Fire”は最悪の解雇で、”Layoff”は悪くない解雇らしいです。Rebuild.fmでもどなたかが「むしろラッキーじゃん」と言っていたほどでした。まぁ仕事はなくなるので再就職活動が必要になってしまうのですが。

おそらくアメリカ社会全体が生態系のように働いていて、適合できないものはどんどん淘汰されていく残酷な仕組みになっているのかなと思います。

新しい技術を積極的にキャッチアップしていると思えるいまの自分の状況から見ると、適合していくために努力していかなければならないような制度は良いと感じますが、ある程度年齢が上になると少し考え方も変わるかもしれませんね。

まとめ

本の中ではInterview(面接)の進め方の説明、テクニック、対策なども書かれていましたし、給与・待遇の交渉のテクニックなども書かれていました。

面接周りの説明にかなりの量を割いている印象で、本当にアメリカで働きたい人にとってはこれからどういうことを勉強していけば良いのかがわかると思います。特にアルゴリズム系は勉強しておいた方が良いということもわかります。

1on1についても本の中で書かれていたのですが、今の会社は結構アメリカの会社の仕組みを取り入れているんだな〜ということもわかりました。

ほかにも色々と面白い話がたくさん載っていました。シリコンバレーで働くことに興味がなくても、エンジニアの方であれば自分がいま働いている環境と比べてみたりすると色々と面白い発見があると思います。