最近、続々とSwiftの本が出揃ってきました。勉強会などでこれからiOSを勉強しよう、という方にどうして始めようと思ったのか聞いてみると「Swiftが出たから」という回答が多い気がします。

言語自体が発表されて半年ほどしか経っていませんが、それでも書籍が続々と出るということは注目度の高さを伺うことができます。

色々と本が出ていますが、そのなかでも特に僕が楽しみにしていた「たのしいSwiftプログラミング」。

たのしいSwiftプログラミング―[iOS 8&Xcode 6対応]
木下 誠
ビー・エヌ・エヌ新社
売り上げランキング: 436

期待に違わぬ、いや期待以上の内容だったのでご紹介します。

なお本が出来上がった時はXcode6.1、iOS8.1リリース前だったため、本に載っているソースコードでは動かない場合があります。こちらに正誤表があるので「動かないよ!」という場合はこちらを確認してみてください。

目次と内容について

PART1,PART2ではiOSを作るための準備について書かれています(目次はamazonより抜粋)

Playgroundはあまり触っていなかったのですが、確かにXcodeでプロジェクトを作って、コードを書いて、ビルドして…という手順を踏まずにプログラムを確認できるので、これから始める人にはうってつけかもしれません。テスト用のプロジェクトを作らなくてもいいですし、もっと積極的に使っていこうと思いました。

PART 1 Swiftで始めよう!
1-1 Swift登場! iOSプログラミングを始めるチャンス!
1-2 Swiftの凄さをPlaygroundで体験!
1-3 iOSプログラミングを始めるための準備
1-4 SwiftとCocoa touchフレームワーク
1-5 この本の読み方

PART 2 Playgroundで遊ぼう!
2-1 Playgroundで手早く実験!
2-2 Playgroundで計算をしよう!
2-3 Playgorundでグラフを表示しよう!
2-4 Playgroundで文字列を操作しよう!
2-5 Playgroundで画像を表示しよう!

PART3ではSwiftの文法について説明しています。やっぱりここが一番長いです。

Swiftでは一番きになるクラスと構造体の使い分けやオプショナル型についてもわかりやすく説明されていて、実績ある著者の実力をうかがい知ることができました。

プログラミングが初めて、という方はこのPARTを何回も何回も読んで、すんなり頭に入ってくるようにすると良いのではないかと思います。逆にプログラミングをすでにやったことがある場合は、ざっくりと読んでSwiftの中でも特徴的なクラスと構造体の使い分け、オプショナル型について抑えておけば大丈夫だと思います。

PART 3 Swiftの文法を学ぼう!
3-1 文法を学ぶということ
3-2 変数
3-3 型
3-4 演算子
3-5 文字列
3-6 配列と辞書
3-7 制御文
3-8 関数
3-9 クロージャ
3-10 クラスと構造体
3-11 プロパティ
3-12 メソッド
3-13 継承
3-14 オプショナル型

PART4,PART5ではいよいよインターフェースの構築に入ります。いよいよiPhoneっぽいものが作れるようになるので、プログラミング初学者はここから楽しくなってくると思います。iOSはこれまで勉強したことがある、という場合はこの辺りは飛ばしていいと思います。

PART 4 ボタンを使おう!
4-1 いよいよアプリを作るぜ!
4-2 新規プロジェクトを作成しよう!
4-3 プロジェクトウインドウの使い方
4-4 画面のデザインをしよう!
4-5 デザインとプログラムをつなげよう!
4-6 プログラムを実装しよう!
4-7 実行してみよう!

PART 5 テーブルを使おう!
5-1 テーブルというインタフェース
5-2 Playgroundでテーブルを使ってみよう!
5-3 Swift Newsプロジェクトを発動せよ!

PART6からは実際に動くアプリを作り始めます。iOS、Android関わらず必須になってきているネットワーク通信について解説されています。 Playgroundがあるおかげで学習がスムーズに進むと思います。やっぱり手元で通信結果の確認ができるのは大きいと感じました。

PART 6 ネットワークにつなごう!
6-1 PlaygroundでWebページにアクセス!
6-2 同期と非同期という考え方
6-3 NSURLSessionでダウンロードしよう!
6-4 Swift Newsにネットワークアクセスを組み込め!

PART7では実際にWebからデータをとってきてデータを表示させます。JSONというデータ形式についてもしっかりと抑えられています。Webからデータをとってくるアプリを作りたい方には必須の知識だと思います。

PART 7 ニュースを読み込もう!
7-1 ニュースをどうやって取得する?
7-2 RSSのXMLを解析しよう!
7-3 JSONでやってみる?
7-4 Swift Newsにニュース読み込み機能を組み込め!
7-5 ニュースの詳細を表示しよう!

PART8ではこれまた欠かせないソーシャル連携について解説されています。iOSが提供するフレームワークを使用すれば簡単に実装できるのでアプリには組み込みたいところです。

PART 8 TwitterとFacebookを使おう!
8-1 iOSがTwitterとFacebookをサポートしてくれる
8-2 アカウントの設定をしよう!
8-3 Socialフレームワークを追加しよう!
8-4 Twitterに投稿しよう!
8-5 Facebookに投稿しよう!

PART9はカスタムUIの作成を行います。アプリを作っているとどうしてもオリジナルのUIを作らなければならない場面が出てくるのですが、その点について解説されています。ただあまり長く解説はされていないので、もっとしっかり学びたい場合は別の書籍を読んでみると良いと思います。オススメはUIKit徹底解説 iOSユーザーインターフェイスの開発という本です。

PART 9 もっといろんな機能を付けよう!
9-1 セルにもっと情報を表示しよう!
9-2 複数のニュースサイトに対応しよう!
9-3 セルに画像を表示しよう!
9-4 最初のセルの表示を変えよう!

PART10ではこれからより深く学んでいくために必要なことについて書かれています。この辺の一歩先行くためのことはわかっていてもなかなかやらない人が多いので、やってみるときっとレベルが上がると思います。

PART 10 さらに先へ進もう!
10-1 もっと色んなCocoa touchのクラスを使おう!
10-2 色んなフレームワークを使おう!
10-3 プログラミング解説のサイトを参考にしよう!
10-4 人の真似を恐れるな!

まとめ

僕自身、Swiftでアプリを作ってみて思ったことは、これからどんどんプログラミングやアプリ開発の敷居が下がっていくだろうな〜ということ。なので説明の仕方や、大っぽを踏み出すための本が肝心だと感じていました。

著者の木下さんという方は、iOS開発の有名な本を何冊も出されています。僕は特にiOS開発におけるパターンによるオートマティズムという本をまわりの人にもオススメしています。

ちょっと古いけどやっぱり良書「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」 | うぇあらぶりぃ
ちょっと古いけどやっぱり良書「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」 …

今回も木下さんがSwiftの本を出すと聞いてから、周りに「この本はマストです。絶対です。」と言いふらしていました。期待に違わぬ内容でとても嬉しいです。

語り口も面白くて、これから始める人が本当に楽しくプログラミングの勉強をできると思います。

自分がはじめてプログラミングを勉強した時のことを思い出しましたが、堅苦しくない言葉で説明されるとプログラミングに対する見方がちょっと変わります。難しいものだと決めつけていたものが楽しいものに変わってきます。題名に「たのしい」というワードがついていますが、本当に楽しく学習することができるはずです。

これからSwiftを始める方、マジで超オススメですよ。

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木下 誠
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正誤表はこちら